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書評ブログ サードドア〜精神的資産のふやし方〜 アレックス・バナヤン著

mixifacebookをマメに更新していた時期に書評記事をよく投稿していたので、ブログでも記録と文章力を鍛えるために書いていこうと思う。

 

 

20年年始に買って積読になっていた1冊をやっと読み終えた。

ここ2、3年は電子書籍と紙媒体の本と半々くらいで本を購入しているが、引越しでインターネットの更新の時にもらったクオカードを使おうかなってことで本をまとめて買った。

 

普段は中身をザッピングしたり、初版時期や著者のプロフィールを調べてから購入するか決めるが、この時はほとんどジャケ買い

 

 

著者プロフィール

アレックス・バナヤン(Alex Banayan)

1992年8月10日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。19歳でシリコンバレーの投資家になった大学生。世界最年少ベンチャーキャピタリスト、米国クラウン・パブリッシャーズ史上最年少契約。フォーブス誌「30歳未満の最も優れた30人」、ビジネス・インサイダー誌「30歳未満の最もパワフルな人物」として選出、紹介。

 

 「自分らしい人生の始め方」ってどの時代にも謳われるセールスワードのように感じていたので、ここ数年は自己啓発本の類はめっきり読まなくなっていたが、この本は少しテイストが違っていたので読みやすかった。

 

この本は著者であるアレックス・バナヤンが平凡な大学生から人生の成功を掴むためのスタートの仕方を記したドキュメント本といった感じなので、いわゆる How to的なものが羅列されているような自己啓発本とは違う。

ビル・ゲイツレディ・ガガを筆頭にアメリカ各界の著名人にインタビューするまでがメインストーリーである。インタビューをするまでの話が中心なので、読んでいる途中は、「インタビューの内容が気になるな」と若干の期待外れ感があったものの、目的を達成するまでの状況の変化や心境の変化、そこに至るまでの準備、コツなどが詳細に記されている。

本人の実体験を元に話が展開しているので、俯瞰的な視点から語られる自己啓発本のそれとは違い、その時々の感情も理解できるし、時折臆病になったり、興奮したりする感覚がものすごくリアルに伝わってきた。

 

この本の肝だと思ったのはタイトルにもなっているサードドアの部分のとこ。

ファーストドアは、多くの人が並ぶ正面入り口。セカンドドアは、VIP用入り口。そして自分だけに見つけられる抜け道=サードドア。

 

ほとんどの凡人はファーストドアに並び、セカンドドアへ向かう選ばれた人間を羨望の眼差しで眺めているのが関の山である。

 

文面だけ見ると魔法のサードドアを見つければ、あっという間に成功に導いてくれるような感じがしてしまうが、著者アレックス・バナヤンの経験を踏まえてこの一文を読むとサードドアを見つけるまでの大変さの一部が感じられる。

何か大きな目標を持ち、チャンスが目の前にきた時のために日々準備をする、そして行動を起こす。

簡単なことのようで、実践できる人がいかに少ないかということが分かる。

 

もう一つ、これは自分の知識不足もあるのだけど、本の中で紹介される著名人の経歴や活動、書籍なども新しい情報として吸収できるのでとても勉強になった。

限られたコミュニティで循環しない社会の中では、情報や思考が停滞しがちである。

ジェシカ・アルバは女優としては知っていたけど、起業して成功しているとは知らなかったし、マヤ・アンジェロウの本は絶対に読みたい。

歌え、翔べない鳥たちよ ―マヤ・アンジェロウ自伝―

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