食べて、祈って、恋をして
エリザベス・ギルバートの自伝がベースらしいが長い。
長い割に内容が薄い。
JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
「生れながらの悪」とでもいえるだろうDIOの中にも、善の心というか人間らしさが垣間見えるような内容だった。
原作のジョジョの奇妙な冒険で描かれるディオ様からはややイメージの違いを感じるものの、それでも原作の流れとその時々の心情の描写としては違和感もなく楽しんで読むことができた。著者の西尾維新は相当読み込んでいるんだろうなと感じる。
DIOの人間らしさには、聖女のような母親、そしてエリナの存在(女性神聖視のような印象も受ける)が不可欠であり、神父プッチの存在にもつながる流れも納得がいく。
桐島、部活やめるってよ
一部だが学生生活の小説だと過度に熱かったり、矢印がいっぱい出てる恋愛ものだったりすると興冷めしてしまうがそれがない。
というよりもリアルな学校生活の階層や青春時代の心情の揺れが表現されている。しかも、各章のストーリーが少しずつ絡み合っている構成がなんとも憎い。
桐島は全く出てこないが、ごく近しい者も、遠巻きのものも影響を受けている様子が伺える。私たちの生活も誰かの影響を少しずつ受けながら、与えながら変化しているのだろうな。
と日常の中に当たり前なのに忘れてしまっている感覚を呼び起こされるような内容だった。