ずっと考え中ブログ〜懐疑的な記録〜

常に多方面に長考中のアラサーサラリーマンの記録

孤舟

 定年退職を迎えた男の気持ちが、あるところまではリアルに描写されているのではないかと思う。

 

主人公のようにそれなりの役職につていた人間であれば過去にすがりたい気持ちも人一倍だろう。結局、男は自分の縄張りを広げたり、支配する欲望にかられてしまっているうちは男同士でいつまでもというのは難しいのかもしれない。

 

主人公の生活は、多少のいざこざはあったものの、妻、娘、小西の女性たちによって支えられていたように思う。

 

孤舟 (集英社文庫)

孤舟 (集英社文庫)

  • 作者:渡辺 淳一
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 文庫